映画部報告「ボルベール 帰郷」

スペイン映画「ボルベール 帰郷」を鑑賞。これは名作。「All about my mother」や「Talk to her」の作品でも脚光を浴びたペドロ・アルモドバル監督の最新作で、ペネロペ・クルス主演作。母親と北京面子のNZに勧められ、ツタヤで借りて観てみました。

この映画は、メインは女性。男性は、死ぬか、町を出ていくかなどして、ほとんど映像には出てきません。ペネロペが演じるライムンダという女性は、無職の夫と15歳の娘を抱える母親。ある日、娘が夫を殺すところから、物語が動き出します。そして、そこに突如として現れたのが、昔死んだと思っていたライムンダの母親。その母親には誰にも言ってないある衝撃的な秘密があったわけで。

サスペンス?と思うも、そこにはそんなにフォーカスはあてられてません。女達がどう生き、何を考えているかというところが重要なような気がしました。この監督の特徴なのか、それとも元々のスペインがそうであるのかは分かりませんが、とにかく映像が鮮やか。また、シーン一つ一つの繋がりや、物語の構成にどこもズレなく、正確にきちんとまとめられています。それから、主演のペネロペ。やはり、彼女は自国の映画に出るべきだと改めて思いました。ハリウッドの映画だと、つたない英語を話すだけで精一杯なのか、演技に支障が出ている感があります。しかし、今回の映画内では、彼女の伸び伸びとした演技、どれも素晴らしかったです。星三つです。観るべき映画です。
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